Why Japanese people !? 横書きと縦書きの不思議

ふと疑問に思いました。

どうして英語は横書きだけなのに、

日本語は横書きと縦書きを使うのか、と。

世界の言葉の主流はほとんどが横書きです。

そもそも、人間の目は横方向に見やすくできているため、

表音文字(英語などの音を表した文字)の場合

縦に並べるよりも横に並べた方が判読しやすいそうです。

日本語のルーツは中国から渡ってきた漢字にあり、

漢字は表意文字のため、縦書きで表記されています。

漢字を基にした日本語は、

連続して文字を書く際にも

縦書きで書きやすいように発達してきました。

そのため、国語の教科書や書籍などの文章は

縦書きで表記されています。

しかし、現在では横書きの文章も増えてきました。

まさに今、読んでいただいているブログの文章もそうですが、

パソコンなどの画面の文章はほとんどが横書きです。

webサイト等を閲覧する場合、

縦にスクロールして文章を読むことが主流なので

ワープロなどで編集する際に対応しやすく、何かと利便性の高い

横書きで表記することが増えたと考えられます。

このように、横書きと縦書きを使い分けている日本語は、

他の言葉にない難しい部分を持っています。

加えて日本語には、漢字・平仮名・カタカナ・ローマ字など、

様々な種類の文字を扱っているという特徴もあります。

文章を読むことに苦手を持っている子どもたちは、

文章の中の単語を把握することが苦手だったり、

読み始めや読み終わりのスイッチの切り替えに苦労

したりしています。

細かい字や長い文章を読んでいると、

次の行がどこなのか、

縦に読めばよいのか、横に読めばよいのか、

どこの箇所を読んでいるのか

などの点で混乱してしやすくなり、苦手を感じます。

そのようなときに手助けになるのは、

文字を大きくしたり、行間を開けて文章を見やすくする方法です。

文字が重なって見える

文字が歪んだり動いて見えたりする

といった識字に困難を抱えている場合、

行間や字間を広げることで文面を見やすくすることができます。

また、スリットを使うという手段も有効です。

スリットを当てて文章を読んでいる様子

読む部分にスリットを当てることで、

今どこを読んでいるのか、

次にどこの箇所を読むのか

が判別しやすくなるほか、

目に入ってくる情報を制限できるので、

読んでいる文章に集中し、内容が頭に入りやすくなります。

世界の中でも難しいと言われる言語である日本語だからこそ、

文章を読む際に苦手を感じやすくなる原因が多いのかもしれません。

日本語の特性を理解することで、文章が読みやすくなるきっかけに

なるかもしれませんね。

 

イラスト:ニョラネコ

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