前回のブログでは、英語に苦手を感じる理由として、
「小学校→中学校の英語教育へのギャップ」
を例に挙げました。
今回のブログでは、
英語が苦手と感じてしまう理由として、
「発音」を取り上げさせていただきます。
先日、私たちの教室で英単語の学習をしていた時の質問です。
「先生。どうして【walk(歩く)】の【a】は【あ】と読まないのですか?」
…確かにもっともな質問です。
【walk(歩く)】をカタカナで表すと「ウォーク」で、
どちらかというと「お」の発音に近いものがあります。
アルファベットを最初にローマ字として習う子どもたちとしては、混乱してしまいます。
英語の発音や綴りには、このようなパターンがたくさん出てきます。
厚切りジェ〇ソンのように
「ホワーイ!イングリッシュピーポー。なんで【a】が【お】なの?わからないよ!」
と叫びたくなってしまうでしょう。笑
まず初めに、
日本語の発音と英語の発音は全く違うもの
と理解しなければなりません。
そもそも、英語の正しい音をカタカナ表記にはできません。
英語の音には日本語の音と一緒のものが一つもないからです。
さらに日本語の発音は「50音」を中心に「がぎぐげご…」や
「しゃしゅしょ…」などの特殊な発音を入れても110種類程度しかないのに比べ、
英語の発音は約2000種類といわれています。
日本語と全く違う英語の発音に触れたところで、
子どもたちは英語の学習・発音に大きな壁を感じます。
ましてや、聞いて理解をすることに苦手を持っている子どもたちは、
発音の違いによる壁をより大きく感じるのです。
英語の発音をカタカナ表記している書籍は多くあります。
ですが本当の英語の発音を表すことはできず、
正しいものではありません。
そのような意味でこの学習方法も賛否の分かれるところであります。
ただ、英語への苦手意識を軽減するという意味では、
学習のとっかかりとして有効なことではないかと思います。
しかし発音に関しても、やはり
本物の英語の発音に多く触れることで、
苦手意識を和らげることができるのではないかと思われます。
なかなか難しくはありますが、生活の中で
自然に英語が触れ合える状態が理想と言えるでしょう。
そのような環境を作って、子どもたちの英語に感じる苦手を少しずつ取り払っていければと思います。