こちらの教室に通ってきている生徒の中にも、
英語が苦手という生徒は多くいます。
中学校2年生を対象にした
「英語が好きですか?嫌いですか?」のアンケート※では、
60%強の子どもたちが
「英語が苦手」と答えています。
数ある教科の中でも特に、
英語は苦手意識を持たれやすい教科なのです。
※第1回 中学校英語に関する基本調査(生徒調査)・速報版 [2009年]
ではどうして苦手意識を持たれてしまうのでしょうか。その理由を考えてみたいと思います。
英語が苦手になってしまうには様々な理由が考えられます。
その理由の一つとして、
「小学校の英語教育から中学校の英語教育へのギャップ」
があげられています。
先ほどのアンケートを同じように小学生に行なった結果では、
そこでは小学生の70%の児童が
「英語は楽しい」と答えているのです。
この結果を踏まえると、英語の苦手意識が顕在化するのは
本格的な英語教育が始まる中学校初期である
と考えられます。
小学校での英語教育は、英語に親しみなれるということで
コミュニケーションを重視して行われます。
しかし、中学校に入ると筆記のテストによって評価される
暗記中心の学習になっていきます。
今まで楽しく学習していた英語が、中学に入ると
難しい専門用語で説明された文法(三単現?一般動詞とbe動詞?前置詞?など)、
暗記しなければいけない多くの単語などを覚えなければなりません。
英語の学習のハードルが上がってしまうことでそのギャップに戸惑い、
自信を失い、英語の苦手意識が芽生えてしまいます。
英語学習は積み上げの学習といわれています。
基礎の文法や単語がわかっていなければ
次の学習を積み上げることはできない、つまり
英語も当然基礎が大切なのです。
特に中学一年生で習う文法・単語は
その後の英語学習を左右するものであるからこそ、
小学校からの英語から中学校の学習に
如何にスムーズに楽しく入り、
自然に英語の基礎を身に付けることで、
苦手意識を持つことがなく学習を迎えることができる
のではないでしょうか。
小学校から中学校へ学習のスムーズな移行、
英語の苦手意識を避けるためのキーポイントとして、そこを大切にしていけると
良いのではないかと考えられます。
以上、英語に苦手を感じる理由について、簡単にお話しさせていただきました。
イラスト:ニョラネコ