読み書き表現に関する支援方法③

漢字の支援方法③

(4)漢字の意味を理解する

前回、小学校低学年で習う基礎的な漢字の学習がその後の漢字学習の礎を築いていくというお話をさせていただきました。意味を持った形をしている漢字は、その後出てくる漢字の基となり、難しいといわれる漢字も、これらの基礎的な漢字の組み合わせからなっているのです。さらには、小学校1年生で学習するカタカナも漢字の構成のパーツとして多く使われています。この小学校低学年の学習のベースがしっかりできていることによって漢字学習の習得のスピードは格段に違ってくるといえます。

 ・言葉(漢字)のたし算ひき算

 

 

 

  簡単な漢字もパーツの組み合わせで意味を理解することができます。

 さらに難しい漢字でもこのようにパーツに分解することで意味を理解することができるのです。

 皆さん、「バラ」という字を読めますか?読めることができても書けない人は大勢いるでしょう。なぜ覚えられないのでしょうか?それは複雑で難しい漢字は「これは難しい感じだから覚えるのは無理」と思いあきらめてしまうからです。ここでパーツに分解して覚えることは有効です。難しい字でもパーツごとに覚えれば抵抗なくすことができます。

このパーツに分解して漢字もしくは文字を覚える意味理解をする方法は、漢字学習だけに限らずいろいろな学習で応用ができます。英単語の学習、歴史事項の記憶方法として個々人に合わせて工夫をして学習に取り入れることができます。

 多感覚を使った学習方法としてご紹介させていただきます。

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