読み書き表現に関する支援方法「識字①」

以前のブログで、数回ににわたって

読み書き、特に漢字を学習する際の支援方法

をご紹介しましたが、今回は新たに

文字や文章の読みに関する支援の方法

をお伝えしたいと思います。

突然ですが、学校の勉強の中で、皆さんは

どんな教科・問題が得意、不得意でしたか?

漢字・計算・文章読解などなど様々だと思います。

学校では、基本的に教科書を使って授業を進める

ことがほとんどだと思われます。

学習に関わらず、日常生活において

文字や文章を「読む」ということは、

ごく当たり前に行われています。

そんな中、文字や文章を読むことに困難を持つ方がいることをご存知でしょうか。

LD(学習障害)の中でもディスレクシア(書字障害)と呼ばれ、

・漢字を覚えられない、読めない

・文章を読むときによくつっかえる

・読むことに精一杯で内容が頭に入ってこない

などなど、人によって様々な症状があります。

LD(学習障害)とは①【SeedsAPPブログ】

文章を読む際、

文章が文字ごとに大小バラバラに見えたり、

重なったり、動いたりして刺激が強く感じるように見える

といわれています。

識字障害(ディスレクシア)のように、

文字や文章の読みに困難を持っている場合、

どのような支援ができるのでしょうか。

たとえば、文書を作る際の具体的な支援一つとして、

「行間(行と行の間)字間(文字と文字の間)をあける」

という方法があります。

文字が重なって見えるなどして読みを苦手としている場合には、

行間や字間を広げることにより

文章を見やすくすることができるのです。

例えば、

 

いかがでしょうか。

一つ目の画像にある文章の行間を、二つ目では2倍に設定しています。

どちらの文章も、フォントの大きさ・種類は同じですが、

明日の持ち物三つがパッと目に入るように感じるのではないでしょうか。

また、画数の多い漢字などでは、

字間を広げることで読みやすさが向上すると言われています。

識字障害(ディスレクシア)を持つ子の支援として、

学校などで試験を行う際に、

問題文の行間や字間をあけて試験を印刷するなどの

合理的配慮を実際に行なっている場所もあります。

視力の弱い子が眼鏡をかけたり、黒板に近い席に座れるようにすることと同様に、

識字障害(ディスレクシア)を持った子に対し、

こうした配慮が当たり前に行われる必要があると言えます。

次回は支援方法 その2 をご紹介したいと思います。

 

イラスト:ニョラネコ

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