以前のブログで、勉強をやる気にさせるためには
「勉強をする環境を整える必要がある」
とお話ししました。
しかし、発達障害を持っていたり、
片付けが苦手だったりする人にとって、
自分で環境の調整をすることは苦手かもしれません。
まして、環境の調整をしたからと言って、
すべてが解決するとも言い切れません。
勉強をやる気にさせるには、
環境の調整に加え、
学習に対する精神状態の調整も重要なポイント
になってきます。今回は、勉強に対して前向きに取り組めるようになるための、
勉強へのモチベーションについてお話ししたいと思います。
●無理のない、実現可能な目標の設定
勉強に対するモチベーションを、
実現可能な目標に置き換えると、
「これなら頑張れそう!」と、やる気をもって
勉強に向かうことができます。
「とにかく勉強をやろう」だけでは、
なかなか心は動きません。
ぼんやりとした曖昧な動機だと、
「まだ時間がある」とか
「ちょっと疲れたから休憩」とか、
なんだかんだ自分の中に理由を付けて
勉強を避けようとしてしまいます。
いつまでに何をやるかという目標を明確に定めることは、
前向きに勉強に取り組むための第一歩と言えます。
●長期目標よりも、実現可能な短期目標から
「〇〇高校合格」
「試験で100点」
などの目標は、
明確なように見えて実は曖昧です。
〇〇高校に合格するには、
偏差値がどれだけ必要で、
今の自分はどれくらいで、
何を克服しなければいけなくて…
など、考えなければいけない点は数多くあります。
もともと勉強に対してあまり前向きでない場合、
高いハードルを設定した後に
「やっぱり無理だよ…」と考えてしまう
ことが多くあります。それよりも、
「〇日までに単語を〇個覚える」
「何も見ずに公式を書けるようにする」
など、短期的で無理のない達成可能な目標であれば、
モチベーションを保ちながら勉強に向かいやすく
することができます。
●背中を押してもらう
勉強に対してネガティブに考えてしまい、
自分で自分を奮い立たせるのが苦手な人も
多いのではと思います。
自分一人で先を見通して目標を立てることも結構難しいことです。
自分で気持ちを作るのが苦手な人は、
人の手を借りて背中を押してもらうのも一つの方法です。
家族や先生に相談するのはもちろん、
友達と励まし合いながら勉強したり、
切磋琢磨したりすることも良いでしょう。
勉強をするのは自分自身ですが、
何もかも自分一人で抱えるのではなく、
人の手を借りて自分自身のやる気を引き出してもらうのも
一つの方法として活用するとよいでしょう。
宿題や試験勉強・受験勉強などは、
すべての勉強が全員にとって楽しいとは限りません。
そうした勉強に対して、
学習環境に加えて精神状態もしっかりと調整しながら、
勉強に向かうためのモチベーションを高めていきましょう。
以上、勉強へのモチベーションについてのお話しでした。
イラスト:ニョラネコ