前回のブログで、
発達障害(学習障害)や
その周辺の子どもたちが、
自分で自分に「どうせ自分はダメなんだ」
とレッテルを貼ってしまう
ケースがあるというお話をしました。
真面目な気持ちで学習に向き合っている
にもかかわらず、周囲から
「努力不足」「やる気がない」などとレッテル
を貼られてしまうことで、
どんどん自信を失っていってしまっている
ケースも少なくありません。
そこで今回は、発達障害(学習障害)やその周辺の子どもの
「学習に向かう精神状態」について、
さらに理解を深めていきたいと思います。
発達障害(学習障害)があろうがなかろうが、
すべての子どもについて言えることとして
「子どもは必ず成長する」ということです。
当たり前のことのようですが、その
当たり前を私たち大人は時として忘れがちなのではないでしょうか。
特に、実際に課題が目立つ子どもを目の当たりにしたとき、
その真実が見えにくくなってしまいがちです。
「何でこんなこともできないのだろう?」
「こんな態度じゃ勉強どころじゃない!」
などと悲観してしまいます。
もちろんそのことは、その子の抱える課題であり
無視できない現実でもあります。しかし、果たして
その原因は「本人」だけにあるのでしょうか?
私たちは決してそうではないと感じております。
その子どもにとっては、そのような
「問題がある状態」になってしかるべき原因が
子どもの「外側」にあることが多いのです。
周囲の大人が常にその視点をもち続けられるかが大切です。
その子どもに合った学習環境や学習へのアプローチの仕方、
そして声掛けの仕方や送る視線など、
子どもの「外側」の調整や工夫そして創造によって
子どもは必ず成長するのです。
私たち大人がそのことを一点の曇りなく確信し、
行動に移せるかが、子どもにとっての大きな分かれ道となるのです。
私たちは「すべての学習は精神状態による」と考えています。
発達障害(学習障害)があろうがなかろうが
すべての子どもについて言えることです。
特に発達障害(学習障害)の子どもの中には、
学習に対してネガティブな感情を持っている
子どもも少なくありません。だからこそ、
子どもの成長を信じて向き合うことで、
より安定した子どもの「精神状態」を創ることが大切なのです。
次回は、「算数障害(学習障害)の学び方」についてお話をしたいと思います。
イラスト:ニョラネコ