皆さん、読書は好きですか?
こう聞くと、好きな人は比較的多いのではないかと思います。
しかし、「国語は好きですか?」と聞くと、
嫌いな人が増えるのではないでしょうか?(笑)
今回は、文章を理解する方法について、
いくつか提案したいと思います。
国語が嫌い・苦手な人は、
長い文章を読むことが苦手である場合が多くあります。
また、子ども大人を問わず、
「小説は読まないけど、マンガを読むのは大好き」
「マンガならスラスラ読める」
という人は多いのではないでしょうか。マンガであれば、
絵や描写から物語を理解したり、
主人公の感情に共感したりすることが可能です。
しかし、活字のみの文章になると、
なかなか内容が頭の中に入ってこないため、
興味を持ったりそそられたりすることが難しくなり、
結果としてつまらなくなってしまうこともあります。
そもそも活字を見ると苦手意識が先行してしまい、
文章に拒否反応を示してしまう…そんな子どもはたくさんいます。
文章を理解するためには、
日頃からたくさんの言葉に触れ、
文章にどれだけ慣れ親しんでいるかも重要になってきます。
読書が習慣化している子どもは、
国語も得意なケースも多いといわれています。
しかし、だからといって元々興味も持っていないのに、
「本を読みなさい」といったところで、
本を読むこと、文章に触れることの楽しさ
を知らなければ、
誰だって本を読みたいとは思いません。
そこで提案したいのは、
文章や本を「読み聞かせる」という方法です。
子どもにとってはただ聞くだけでなので、
文章に親しむステップとして有効な手段となります。
もちろん、「読み聞かせ」は
子ども限定ではなく、大人にも効果的です。
耳から入ってくる情報は、読書による視覚的な情報だけではなく
聴覚も刺激することができます。
文章を読むことに抵抗感を持っている子や
恥ずかしがる子に対しては、
文章を読んで聞かせてあげることによって、
次第と文章に親しむことができてきます。
一緒に文章を目で追いながら「読み聞かせ」をすることで、
文章を読むための練習にもなります。
読み聞かせに慣れてきて、さらにもう一歩踏み出すとすれば、
「音読」が効果的です。
声に出し、耳で聞くことによって、
多感覚で文章の情報を読み取ることができます。
しっかり、ゆっくり音読していくことによって
文章の内容の理解が進んでいきます。
すらすらと読めるようになってくると、
歌を歌うのと同じように、文章に触れることが
段々と楽しんで学べるようになってきます。
「読み聞かせ」や「音読」で、まずは文章に親しみ、
楽しく文章に向かっていければ、国語嫌いや苦手意識も
少しずつ解消してくるのではないでしょうか。
以上、文章を理解する方法の一つ「読み聞かせ」についてのお話でした。
イラスト:ニョラネコ