「勉強嫌い」の子どもが自分らしく前進していくにはどのようにしたらよいのか?
それは、自尊感情や自己肯定感を高めることがポイントになるのではと考えます。
自尊感情とは自分の長所や短所などすべてを含んだ意味での「自分」をかけがえのない存在、価値ある存在としてとらえる気持ち、自己肯定感とは自分に対する評価を行う際に自分のよさを肯定的に認める感情です。子どもの自尊感情や自己肯定感を高めることは、“自信”や“やる気”そして“豊かな人間関係”を築く上でとても大切なことだと思います。
<ポジティブサイクルが子どもを成長させていく。>
このような感情を子供たちの中に養っていくには、「ポジティブサイクル」が必要であります。
「勉強嫌い」は些細なつまずきから発生します。「少しわからない」という僅かなつまずきから「わからない」という連鎖は広がっていきます。「あの子は勉強ができない」という他者から評価されない、認められない状態が続くと自己否定につながり「勉強嫌い」を作り出す「ネガティブサイクル」に陥っていきます。
反対に「わかった!できた!」と小さな成功の体験を他者から評価される、褒められることによって「自分にもできるのだ」という自信につながり、自尊感情や自己肯定感の高まりにつながっていきます。さらには学習に対する取り組みも「主体性」や「積極性」につながる「ポジティブサイクル」を生み出すことになります。子どもは、自尊感情や自己肯定感を高めるポジティブサイクルが起こすことができれば、スパイラル的に成長をしていのです。
子どもの成長を見守る大人として、この「ポジティブサイクル」を作り出す環境を常に求めていくべきだと思います。成功体験の中で、褒めたり、認めたり、達成感を味あわせるなどして、子どもは自尊感情や自己肯定感を高めていきます。そのような成功体験の場面、その子を認めてあげる場面を意識して創ることが「勉強嫌い」をなくす最も確実な方法なのではないでしょうか。