読み書き表現に関する支援方法 ①

国語の支援方法についてお話しさせていただきます。

国語の基本的な領域として「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」があります。それぞれ学校での学習内容の中に盛り込まれている領域で、学年が上がるにつれてそれぞれ高次の学習内容になっていきます。その学習段階で「わからない」という躓きを生じると、そこからどんどんと学習に後れが出てきてしまいます。

 躓きはどこの何が原因なのか。もちろん人それぞれ違いますし、その原因は様々であります。ここでは、多くの子どもたちがどこでつまずきを覚えて国語に苦手を感じるのか、また、その学習支援方法についてお話していきます。

 まず、「読み」が苦手な子どもたちのつまずきの主な原因です。

 

(1)漢字が読めない

 漢字は国語教育の一分野というだけではありません。「書くこと」「読むこと」はもちろん、すべての学習の土台となるものです。漢字が読めないということはすべとの学習に影響するといっても過言ではありません。

 以前、私の教鞭をとっていた学校での経験です。いつも熱心に授業に耳を傾けている生徒がいましたが、どうもテストの点は芳しくありません。そこで思い切って全部の漢字にルビをふったテストをやらせてみました。すると彼はクラスで一番の成績を取ったのです。

おそらく彼は、漢字の苦手を抱えているがゆえに、どの教科においても力を発揮することができなかったのだと思います。

 「読むこと」はすべての教科に影響を及ぼす重要な能力です。その中でも漢字が読めるということは「読むこと」の基本であるといえます。そこに困難を持つということは、国語の基本的な領域「読む」ことのつまずきの大きな原因となり得るのです。

 

それでは、漢字が読めない子供に対しての支援方法はどのようなことがあるか、次回お話しします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA