これまでのブログでも何度か話題にしてきましたが、
本や文章を読むことがどうも好きではない・苦手
だという人は意外と多くいるのではないかと思います。
そこで今回は改めて、
本や文章を読みやすくする工夫
についてお話ししたいと思います。
文章を読み文字に触れることは、知識を取り入れること、つまり
学習の源とも言えます。また、私たちに
物事に対する興味・関心を呼び起こし、
人生を豊かにもしてくれます。さらには、
普段から本をよく読む人、
活字に触れる機会が多い人は、
文字情報の処理に慣れているため、
国語が得意な人が多いようです。
反対に、本を読むことがどうしても苦手な人は、
往々にして国語が苦手という場合が多いようです。
本や文章を読むことが苦手な原因は、人によって様々です。
集中力が持続しない、そもそも興味がない、
といったケースもあるかと思いますが、
本や文章を読むことに対しての苦手の原因の一つに、
文章を目で追って読むことが苦手で、
文章を読んでいるうちに
どこを読んでいるのかわからなくなり、
本を読むことが苦痛になってしまう、というパターンがあります。
本を読むと、文字や文章を通じて、
目からの様々な情報を吸収することになります。
すると、目当ての文を読んでいるときでも、
周辺の文も同時に目から情報として次々に入ってきてしまい、
読んでいる文の意味が頭の中に入りにくくなってしまうのです。
そこで、目当ての文を意味のあるものとして認識するためには、
周辺の文から入ってくる
余計な情報を除いて、脳内で情報を整理
しなければなりません。
その整理や処理が苦手であったり、
処理や整理の方法が人と違ったりすると、
読みにくさとして表れてくるのです。
つまり、本を読んでいるうちに周りの文が邪魔になり、
「あれ、どこを読んでいたんだっけ…」
「結局何が書かれているの?」
と混乱してしまうのです。
こうした、本や文章を読むことが苦手な人には、
以下のような文を読みやすくする工夫を取り入れることで、
苦手が改善する場合があります。
〇読んでいる所を指で追う
今自分が読んでいる所を指で追うことで、今自分が取り入れている
情報を視覚的にわかりやすくすることができます。
〇声に出して読む(読んでもらう)
文章を超えに出して読むことによって、目だけでなく
耳からも情報を得ることができるだけでなく、
取り入れた情報を操作しアウトプットすることで、
より頭の中に入りやすくなります。
〇行間を大きくとる
学校の手紙やプリント類などの印刷物は、
行間を開けて文を表示することで、文章を読みやすく
することができます。また、細かく小さな字で書かれている場合、
拡大コピーをすることも効果的です。
〇スリットを使う
定規やスリットなどを使用することで、
今どこの行を読んでいるのかを指し示すことができ、
余計な情報をカットすることができます。
以上のような読み方の工夫や補助は、簡単に取り入れることができます。
また、学校での学習活動においては、これらの工夫は、
合理的配慮として推奨されています。
もしあなたや周囲の人が、本や文章を読むことに苦手を
感じているようでしたら、ぜひ一度試してみてください。
読むことが少し楽しくなるかもしれません。
以上、本や文章を読みやすくする工夫についてお話ししました。
イラスト:ニョラネコ